1663年（寛文3年）に創業した森六グループは、360余年の歴史を有する国内最古参の化学専門企業グループです。長きにわたり続けてこられたのは、お客さまやお取引先様をはじめ、ステークホルダーのみなさまのご支援とご協力の賜物であり、心より感謝申し上げます。

創業の地である阿波（徳島）から、天然原料である藍や肥料の流通を手がけたビジネスを全国へと拡大し、1909年には化学製品の輸入販売を始めました。1958年には樹脂部品の生産事業に進出し、自動車部品メーカーとしての第一歩を踏み出すとともに、1980年代には北米を皮切りに、アジア、中国などグローバル展開を推進してまいりました。また、2017年には東京証券取引所 市場第一部へ株式上場し、2022年にプライム市場へ移行するなど、パブリックカンパニーとしてこれまで以上に透明性の高い経営と法令遵守を徹底し、ステークホルダーのみなさまとの建設的な対話と価値共創に注力してまいります。

樹脂加工製品事業とケミカル事業を展開する現在、デジタル技術の発展や市場のグローバル化、さらには持続可能性への社会的関心の高まりに地政学的な問題など、私たちの事業環境や人々の生活・意識は大小さまざまな要因が複雑に絡み合う大変革の時代を迎えています。我々の先人達は、過去の成功や実績にとらわれることなく“進取の精神”で時代が求める価値を創造してきました。長い歴史の中で培った“変革のDNA”を受け継ぐとともに「メーカー」×「商社」のシナジーを発揮し、「400年企業」につながる次なる未来を築く新たな成長へ、社員一丸となって挑んでまいります。

今後とも、森六グループへの一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長　最高経営責任者
黒瀨 直樹