マテリアリティ

重要課題(マテリアリティ)の特定および見直しプロセス

森六グループでは、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を両立するため、国際的なガイドラインや社会・業界の動向、自社の事業環境を踏まえたサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)の特定・見直しを実施しています。

マテリアリティは、社会からの期待と当社グループにとっての影響の双方を考慮し、「社会(ステークホルダー)にとっての重要度」と「森六の事業にとっての重要度」の2軸で評価しています。優先順位付けを行い、経営層の関与のもとで特定・承認されています。

1. 外部環境・他社動向の調査

国際的なサステナビリティ基準(GRIスタンダード、ISO26000など)、SDGs、TCFD提言などに基づき、社会課題や業界の潮流、同業他社の取り組み状況を調査しました。

2. 内部環境の現状把握

森六グループ主要各社に対し、ISO26000をベースとしたチェックリスト(8カテゴリ・160設問)によるアンケート調査および個別ヒアリングを実施しました。また、既存の取り組み状況や課題意識を把握しました。

3. 課題抽出とマトリクス評価

1および2の結果をもとに課題を抽出し、重要度を2軸(社会/事業)でマッピングしました。その上で、当社および社会双方にとって特に優先度の高い課題を絞り込みました。

  • 3. 課題抽出とマトリクス評価

4. 経営層による議論と承認

特定されたマテリアリティ案は、サステナビリティ委員会および経営会議での審議を経て、最終的に取締役会にて承認されました。

マテリアリティ見直しの実施

森六グループでは、中期経営計画(3ヵ年)にあわせて定期的にマテリアリティの見直しを行っています。
直近の見直しでは、社会環境の変化や事業戦略の進展、ステークホルダーの期待を踏まえて、マテリアリティの内容を再評価しました。

その結果、これまでの項目に対し、以下のような整理を実施しました。

  • 継続:引き続き重要性の高い課題は内容を確認のうえ継続。
  • 更新:社会的要請や事業との関連性が変化した課題は表現や位置づけを更新。
  • 追加:新たに対応が求められる課題を新規に追加。

サステナビリティ重要課題 12個のマテリアリティ

1. 社会課題解決型の製品・ソリューションの開発・販売

  • 環境配慮型材料開発
  • 低環境負荷型部品開発
  • スタートアップ企業への出資

2. 働きがいのある職場づくり

  • エンゲージメント向上活動
  • パルスサーベイ定点調査
  • 技能継承活動

3. 気候変動問題への対応強化

  • CO2排出量削減活動
  • 再生可能エネルギー導入
  • 環境保全(森林づくり)活動

4. 資源の循環利用

  • マテリアルリサイクル
  • 水資源の循環利用
  • エネルギーの循環利用

5. 水資源の保全

  • 水の再利用と削減への取り組み
  • 水使用データの収集と管理強化
  • 水リスクの把握と管理

6. 生物多様性に配慮した事業活動

  • 森林保全活動への支援
  • 製品設計段階における環境配慮
  • 水利用における水質管理

7. ダイバーシティ&インクルージョンの推進

  • 女性社員の計画的育成
  • 男性社員の育児休業取得促進
  • D&I教育の実施

8. 人権の尊重

  • 人権方針の整備
  • 人権教育の実施
  • 人権デューディリジェンス着手

9. 労働安全衛生の徹底

  • 安全衛生管理体制の構築
  • 労働災害の発生防止活動
  • 労働安全衛生教育強化

10. 持続可能なサプライチェーンの構築

  • 購買方針説明会実施
  • CSR調達の実施
  • サプライヤーエンゲージメントの強化

11. コンプライアンスの徹底

  • コンプライアンス教育の実施
  • 内部通報制度の設置
  • 重大リスクに関する定期報告

12. 情報セキュリティの強化

  • 情報セキュリティ教育の年次実施
  • アクセス権管理の徹底
  • 内部システム・デバイスのセキュリティ対策