汚染防止・資源循環
循環型社会への取り組み
森六グループは、社会を構成する企業の一員として、地球環境問題が次世代以降にも深刻な影響を及ぼす大きな課題であると認識しています。当社グループは、地球環境との共生を目指し、地球環境負荷の低減活動に取り組むとともに、教育やトップメッセージを通じて社員全員の環境意識を向上させ、地域の環境保全活動への積極的な参加を促しています。
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循環型の環境配慮化学商品の開発・販売の推進
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環境負荷物質の削減
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3R(リデュース・リユース・リサイクル)の徹底とグローバル展開
マテリアルリサイクルの拡大
産業廃棄物の削減
資源利用効率の把握

当社グループでは、限りある資源を有効に活用するため、生産工程で発生する樹脂廃材のリサイクルを通じて、資源循環の促進と環境負荷の低減に取り組んでいます。
2024年度には、生産事業本部において約834tの樹脂廃材を回収しました。そのうち約79%をマテリアルリサイクル、約18%をサーマルリサイクル、約2%を産業廃棄物として処理しました。
今後は、マテリアルリサイクル比率の向上や再利用しやすい材料設計、バージン材の使用量の削減に取り組み、資源の有効活用を一層推進していきます。
環境にやさしい工場を目指して
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関東工場でガスコージェネレーションシステム(※)を導入

関東工場では、緊急時の操業安定化とエネルギー効率の向上を目的に、自家発電システムを導入しました。導入に際しては、環境への配慮も重視し、エネルギー源として都市ガスを利用するコージェネレーションシステムを採用しています。本システムでは、製造所からパイプラインで供給される都市ガスを用いて、工場内で発電を行っています。従来のように発電所でつくられた電力を購入する形式と比べ、送電によるエネルギーロスがほとんどないことに加え、発電時に発生する廃熱を工場内で有効活用できることが特長です。関東工場ではこの廃熱を温水や蒸気の生成に利用しています。このシステムの電力総合効率は、従来の約40%に比べて80%と高く、工場全体のピーク電力の抑制にもつながっています。今後も
環境に配慮した資源の循環利用を目指していきます。
※コージェネレーションシステム(Cogeneration System):電力と熱を同時に生産・供給する高効率なエネルギーシステム
外部との協働
使用済みクリアファイルのリサイクル
森六グループは、持続可能な社会の実現に向け、資源の有効活用と廃棄物削減を推進しております。その一環として、オフィスで発生する使用済みクリアファイルの回収およびリサイクルを実施いたしました。
本取り組みでは、「クリアホルダーの無料回収」を実施するアスクル株式会社と連携し、オフィスで不要となったクリアファイルを提供しました。回収されたクリアファイルは、マテリアルリサイクルのプロセスを経て再生ペレットへと加工され、新たな文具用品として再生されます。このプロセスを通じ、リサイクル率98%を達成し、廃棄物削減およびCO₂排出量の低減に貢献しております。
資源循環の推進には、業界全体での協力が不可欠です。当社は今後も、パートナー企業や業界団体との連携を強化し、資源の持続可能な利用を実現するための取り組みを進めてまいります。
イニシアティブへの参画(業界団体を通じた活動)
生産事業本部では、化学物質管理や環境規制への的確な対応を目的として、日本自動車部品工業会(JAPIA)に加盟しています。JAPIAを通じて最新の法規制情報を共有し、自動車業界としての共通課題に取り組むことで、汚染防止や環境リスクの低減に努めています。