トップメッセージ

  • 写真:代表取締役社長 黒瀨 直樹

社会と森六のサステナビリティを追求

森六グループは、1663年の創業以来、時代の変化を先取りし、常に新たな挑戦を続けてまいりました。2025年4月には森六テクノロジーと森六ケミカルズを統合し、「森六株式会社」として新たな一歩を踏み出すとともに、第14次中期経営計画を始動しました。1社化に際してのスローガン「共に挑もう、新たな未来。」のもと、社員はもちろんステークホルダーの皆さまとも力を合わせ、持続可能な社会の実現に挑戦してまいります。

私たちの使命は「ものづくりの技と化学の力で、社会に価値あるソリューションを提供する」ことです。この使命を果たすため、2035年を見据えた長期ビジョン「CREATE THE NEW VALUE」を掲げ、持続的な企業価値の向上と社会課題解決に取り組んでいます。特に、資源循環型社会の実現は当社にとって重要なテーマです。取り組みの一つとして、樹脂加工製品事業とケミカル事業の強みを結集し、環境配慮型製品や材料開発といった新たなソリューションを展開しています。これらは、長年培ってきた「樹脂コンパウンドの知見」と「量産化技術」を融合させた成果であり、循環型ものづくりの基盤となっています。今後も国内外のお客様に持続可能な価値を提供し、事業の成長へとつなげてまいります。その成長には、サステナビリティ経営のさらなる深化が不可欠です。サステナビリティの重要課題の一つである環境分野においては、第13次中期計画から取り組みを進め、2030年までに2019年度比で温室効果ガス排出量を50%削減するという目標を掲げ、省エネルギー化や再生可能エネルギーの導入を進めています。

また、人材もサステナビリティ経営を支える要であり、成長の源泉です。社員一人ひとりが主体的に挑戦できる風土づくりを大切にし、エンゲージメント向上やダイバーシティ&インクルージョンの強化に取り組んでいます。中でも、グローバルに活躍できる人材の育成を重要なテーマと位置づけ、国籍や背景を問わず多様な人材が力を発揮できる環境の整備を進めています。こうした取り組みを通じて、社員が誇りと責任をもって働ける会社を目指し、森六の持続的な成長の原動力としていきます。

360年以上にわたり受け継がれてきた「進取の精神」と「同心協力」の文化を大切にしながら、変化に柔軟かつ迅速に対応する「アジリティ経営」で未来を切り拓くこと。これこそが森六グループのミッションであり、創り出す企業価値です。私たちは「なくてはならない企業」として、社会からの信頼に応え続け、持続可能な社会の実現に向けて歩みを進めてまいります。