トップメッセージ

写真:代表取締役 社長執行役員 栗田 尚

環境変化を先取りし、
変革に挑み続けることで
グローバル社会の未来に
貢献します。

代表取締役 社長執行役員栗田 尚

株主の皆様には、平素より当社グループに格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

森六グループは、創業360年の歴史を有するグローバル化学専門企業として、常に時代のニーズを先読みし、新たなチャレンジを続けてまいりました。
そして、400年企業に向けてさらに強固な経営基盤を構築するべく、2022年5月、長期経営ビジョンと第13次中期経営計画を策定いたしました。2030年のビジョン達成に向けて、持続可能な社会への貢献と事業成長を両立させ、新たな価値を創造してまいります。

2023年3月期の業績について

2023年3月期は、化学品業界が堅調に推移した一方、自動車業界は半導体不足や中国のロックダウン等により完成車メーカーの生産調整が長期化し、厳しい状況で推移しました。当社グループでは、生産変動に応じたフレキシブルな生産体制の構築に努めてきましたが、原材料やエネルギー価格の高騰、北米を中心とした人件費の上昇などの外的環境がコスト増をもたらしました。
以上の結果、売上高は、主要顧客の減産はあったものの、為替の影響により前期比10.2%増の1,420億円となりました。利益面では、減産および生産変動に伴う稼働ロスに加えて、インフレや人件費高騰による生産コストの増加が響き、営業利益は前期比53.1%減の13億円、経常利益は前期比46.2%減の15億円となりました。また、投資有価証券売却益を計上したものの、海外子会社における減損損失の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比68.4%減の13億円となりました。

2024年3月期の見通しについて

上期は半導体不足の影響が残存するものの、下期にかけて自動車生産台数は回復基調に転じると期待しています。原材料・エネルギー価格の高騰は続く見通しですが、需要やサプライチェーンの動向を注視しながら、収益確保に努めてまいります。
通期の業績見通しは、1,480億円、営業利益は45億円、経常利益は45億円、親会社株主に帰属する当期純利益は26億円を予想しています。

株主還元について

2024年3月期は、年間配当100円(中間配当50円、期末配当50円)を予想しています。
引き続き、配当の安定性と継続性に留意しつつ、更なる株主還元の充実に努めてまいります。

今後に向けて

今般、「CREATE THE NEW VALUE」をスローガンとする長期経営ビジョンを策定しました。2030年に向けて、「独自技術を強みとした価値創造で持続可能な未来社会に貢献するグローバル企業集団」へと、いま一度大きな変革を進めてまいります。2023年3月期から3カ年の第13次中期経営計画は、そのビジョン実現に向けた種まきと位置付けており、安定した財務基盤の確立と収益力の強化、研究開発の強化による価値創造、サステナビリティ活動の推進による経営のレジリエンス向上を基本戦略に掲げています。
業績面では、2025年3月期の売上高1,430億円、営業利益110億円、ROE9%以上を財務目標に掲げ、100億円の戦略事業投資を計画しています。さらに、非財務目標としてGHG排出量の削減、再生可能エネルギーの導入比率、社員エンゲージメントの向上の3項目に数値目標を定めています。
今後も、持続可能な社会への貢献と当社グループの成長の両立に取り組み、 ステークホルダーから期待されるグループを目指してまいります。株主の皆様におかれましては、より一層のご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

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