お知らせ

生産事業 ニュースリリース

森六、内閣府主導プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム」に採択~再生材を活用した自動車外装部品の適用性評価機関としてサーキュラーエコノミー構築に貢献~

2025年10月23日
森六株式会社

森六株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒瀨 直樹、以後:森六)は、内閣府が主導する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」が推進する第3期課題「サーキュラーエコノミーシステムの構築」(プログラムディレクター:東京大学特別教授 伊藤 耕三)の研究機関として採択されました。

本プログラムは、再生材の品質と信頼性をデータで可視化し、資源循環を加速させるプラットフォームの構築を目指すものです。具体的には、リサイクラーによる廃プラスチックの市中回収からリペレットメーカーによる廃プラスチックの再生材製造、そして再生材プラスチックを自動車部品への再利用に至るまでの一連のプロセスにおいて、性能や品質の評価・検証を行い、得られたデータを蓄積・共有します。

当社は、長年培ってきたプラスチック(樹脂)加工技術を最大限に活かし、この循環システムの要となる「再生材を活用した自動車部品の性能及び品質評価」に取り組みます。具体的には、車両の側面下部に取り付けられる外装部品「サイドスポイラー」を評価部品として製造し、品質評価を行います。この部品は、デザイン性や加飾による高級感・スポーティーさを訴求する繊細な塗装外観が求められる一方、走行中の飛び石や泥はね、乗り降りする際の傷や汚れから車体を守るという重要な機能も担います。また、メンテナンスのために繰り返し脱着が想定されるため、高いレベルの寸法精度、剛性、熱伸びや脱着性が求められます。

森六は、こうした意匠性と実用性の両立を必要とするリサイクルが難しい自動車向け大型樹脂部品の評価を通じて、再生材の適応に向けた具体的な課題を抽出します。そして課題の解決に積極的に取り組むことで、再生材の活用を促進するとともに信頼性を向上させ、業界を超えた協調によるサーキュラーエコノミーシステムの構築に貢献してまいります。

森六グループは1663年の創業以来、360余年の歴史を誇る企業グループです。私たちは、環境の変化を先取りし、グループ企業の技術やアイデアによる「新たな価値」の創出と変革に挑み続けることで、複雑化するお客様のニーズや経営課題の解決に貢献する質の高いソリューション・サービスを提供してまいります。

ページ
トップ