社外取締役 西尾 陽一
社外取締役からのメッセージ
私は、2026年6月に監査等委員である取締役に就任しました。監査等委員である取締役は、監査の役割も担いつつ、取締役会における意思決定にも参加します。昨今、取締役会は企業価値の向上に向けて経営陣の適切なリスクテイクを後押しすることも求められるようになっており、監査等委員である取締役は、いわばブレーキ役とアクセル役を同時に担うような、難しい役割だと認識しています。
就任1年目で森六について学ぶ途上ではありますが、現在の森六のあり方は、長い歴史を持ちながら、上場企業としてはまだまだフレッシュであるというユニークな背景が反映されていると感じています。長い期間存続してきた真面目な会社が、コーポレートガバナンス・コードやサステナビリティ経営といった新しい概念を真摯に学び、社会や投資家の要請に応えようとしていると捉えています。
現在2年目である第14次中期経営計画は、こうした姿勢を具体的な項目や計画に落とし込んでおり、進捗もKPIで客観的に把握できるよう設計されています。社会的な課題に幅広く目配りする一方で、会社の収益や成長にとっての重要度に応じてメリハリをつけており、企業価値の向上につながる計画となっています。一方で、第14次中計のKPIの達成状況を表面的に追うだけでは、株主からの負託を受けた社外取締役の責務を十分に果たしているとは言えません。例えば人的資本に係る項目は、本来数値化の難しい項目であり、社員エンゲージメント向上といった人事施策を土台に、社員が真に主体的に業務に取り組んでこそ、新たな価値創造につながります。幸い、監査等委員は取締役会以外にも往査等で多くの社員と接する機会があります。社員との対話などを通じてより実態に即したモニタリングを行い、執行サイドに必要に応じて働きかけることで、当社の企業価値の向上に貢献していきたいと思います。
