社外取締役 古川 富二男

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監査等委員会 委員長メッセージ

 2024年6月の株主総会において、監査等委員会設置会社への移行が承認されてから1年が経過しました。変更の目的は、企業価値の向上と企業行動の透明性の確保を図るためです。また、監査の権限は、監査役独任制から監
査等委員会に帰属することとなり、監査等委員である取締役3名の意見の一致がより重要となりました。さらに取締役会のメンバーとして議決権を持ち、取締役会の有するモニタリング機能の一翼を担うことともなりました。1年が経過し、監査等委員個々の活動状況や達成度は概ね良好であったと自負しています。

 監査方針として、(1)法令・定款の遵守体制の構築・運用、(2)個別リスクの未然防止、(3)グループ会社を含めた内部統制システムの充実を基本に、定常的業務監査・実地検査、グループ会社各部門との対話等を通じて、重点的な監査に臨みました。他機関との連携については、取締役会への出席および取締役との意思疎通、内部監査室等からの報告受領および意見交換、会計監査人や子会社取締役等との定期的な情報および意見交換に努めました。

 監査等委員会は監査等委員である取締役3名で構成され、会議には監査等委員会室長も出席します。監査等委員1名と室長が社内常勤で、社内各部署の豊富な勤務経験に裏打ちされた監査業務に努めています。他2名が社外取締役で、それぞれの専門分野において蓄積した実績、経験、知見を監査業務に活かしています。加えて社外役員協議会での社外取締役との意見交換を通じて、社外役員の役割向上に努めています。

 第14次中計初年度の今期、会社組織も改まった中で、より一層充実した監査が実施できるよう、社内外を問わず各機関との連携を密に、すべてのステークホルダーの利益保護の観点から冷静な視線を保ち続けていきたいと
思います。