社外取締役 平井 謙一

  • 社外取締役 平井 謙一

指名・報酬諮問委員メッセージ

 森六は親会社もなく特定の大株主や大きな影響力を持った金融機関もないため、完全に独立した企業として経営行動を行うことができます。経営の自由がある反面、経営陣は、プライム上場企業として、またステークホルダーに対して、その経営判断に大きな責任があるということになります。

 指名・報酬諮問委員会の責務は、中長期的企業価値の向上につながる強い経営陣の選定・育成や、モチベーションの向上に資する施策の立案・実施であると考えています。当委員会は新たな役員の選出にも大きな役割を果たしましたが、役員層全体での後継者プランや育成プランへの関わりについては、まだ課題を残していると思います。昨年度は2023年度から行ってきた執行役員以上およびその候補者へインタビューを継続しており、今年度も実施する予定です。執行サイドの役員に対する理解・認識も徐々に深まっており、客観的・全社的な観点からの人材登用に関して、積極的に検討していきたいと思います。

 報酬面についても、株式報酬のように、透明性があり、持続的発展に向けたリスクテイクのモチベーションとなるような、インセンティブ報酬の拡大について論議していく予定です。これは人材獲得の重要な方策とも言えると思います。

 第14次中計は長期ビジョン達成のための足場づくりの時期であり、種まきや新たな取り組みを実行していく大事な時期となります。執行サイドが強いリーダーシップを発揮して中期計画を実現できるよう、当委員会も基盤づくりを支援していきます。
 当委員会は、昨年度から横手取締役も加わり多様性のある委員構成となっています。「諮問」という名前にとらわれず、諸課題について事務局と連携し、幅広く問題提起し、活発に論議・提案していきたいと思います。私自身、複数の会社での経験を活かし、少しでもお役に立てればと考えております。