社外取締役 大塚 亮

  • 社外取締役 大塚 亮

社外取締役からのメッセージ

 2020年に森六の社外取締役に就任し、本年で5年目を迎えました。現在、私は大塚ポリテック株式会社の代表として、製造現場におけるQCD管理の徹底、改善活動の推進、Tier1自動車部品サプライヤーとしての設計・開発対応に加え、グローバル市場を見据えた経営戦略の立案・実行まで、幅広い業務に携わっています。

 2024年度の取締役会では、実務経験に基づく知見と経営的視点を活かし、実行可能性と現実性を重視した提言に努めてきました。例えば海外拠点の経営については、減損処理における損失の最小化や、顧客受注を踏まえた前向きな設備投資など、経営判断の妥当性向上に資する意見・助言を行ってきました。

 また社外役員協議会では、取締役会で取り上げられていない経営課題にも目を向け、意思決定の質と取締役会の実効性の向上に意識を払ってきました。

 経営環境に目を向けると、不確実性が一段と高まる中、変化に即応した迅速かつ柔軟な経営判断の重要性が一層増していると感じています。こうした中、当社グループは2025年、三社統合を実現し、「アジリティ経営」を基本方針に掲げ、一体感と意思決定のスピードを重視する方針を打ち出しました。これは、時代の変化に的確に応える経営体制構築のための重要な起点と捉えています。

 2025年に始動した第14次中計において確実に成果を出すには、多様な人材と、それを活かす組織づくりが不可欠だと考えています。私は、今後の取締役会のさらなる活性化を通じて、社内外のイノベーションが育つ環境づくりに注力していきます。

 森六が「400年企業」に向けてさらなる飛躍を遂げるために、社外取締役として、当社が長年にわたり培ってきた「信頼」「技術」「人」という資産を最大限に引き出し、高度なガバナンスの実現と企業価値の持続的向上に尽力してまいります。