社外取締役 柴田 幸一郎
社外取締役からのメッセージ
私は、弁護士として主に法律実務に関するスキルを、また、弁護士会内で長年綱紀委員、倫理委員を務めてきたことによるコンプライアンスに関するスキルを背景として、森六社外取締役としての職務に従事してきました。また、独立社外役員として、株主目線を常に意識しながら、取締役会での審議に臨んできました。さまざまなバックグラウンドをお持ちの他の社外取締役の方々とも良好な相互関係を構築できており、引き続き、経営陣による意思決定の合理性を担保しつつ、適切なリスクテイクを行っていくことが、私の役割であり責任であるとの認識を新たにしています。
2024年度は、指名・報酬諮問委員会委員長として、幹部役員人事や役員報酬の在り方について議論を取りまとめてきました。当社の企業戦略の大きな方向性を示すことも重大な職責であることを自覚し、長い歴史を有する当社が400年企業に向けて、さらなる発展と企業価値の創出ができるよう努めていきます。
また、2024年度は、2025年4月の一社化を控えて、幹部役員人事、組織のあり方、各事業分野の相乗効果をいかに発揮すべきか等について、十分に検討を重ねてきました。2025年度は新しい中期経営計画の初年度でもあり、利益拡大をはじめ、第3の事業創出など中長期的視野を見据えた課題にも積極的に取り組んでいきます。
特に、自動車部品樹脂加工分野と化学商社分野という、性格の異なる事業分野間における相乗効果をいかに発揮していくかが、当社にとっての大きな課題です。そのために、両分野間の人事交流をはじめとしたさまざまな局面において、社外取締役としての役割を果たしていきたいとの決意を新たにしています。