世界中で注目を集めるバイオスティミュラント(BS)とは?
バイオスティミュラントとは、植物の生理機能を活性化させ、成長促進やストレス耐性向上を図る新しいタイプの農業資材です。肥料や農薬とは異なるアプローチで、持続可能な農業を支援します。
バイオスティミュラントが世界中で注目を集める背景には、環境問題の解決、農薬依存からの脱却、持続可能な食料生産の推進というグローバルな課題が深く関わっています。これらの課題を解決するために、バイオスティミュラントは持続可能で環境に優しい農業資材として、今後さらに重要な役割を果たしていくことが期待されています。
作物も、土も、未来も守る。バイオスティミュラントという新しい選択
近年、天然由来の成分で作物の健全な生育をサポートする「バイオスティミュラント」が注目を集めています。
バイオスティミュラントは、化学物質に頼ることなく、高温や干ばつなどの環境ストレスから作物を守り、安定した生育を促進します。結果として、食味の向上や収量アップにも貢献します。
また、農薬や化学肥料の使用量を抑えることができるため、環境にやさしく、土壌の健全性も維持できます。
これは、農林水産省の「みどりの食料システム戦略」が掲げる、化学農薬・肥料の使用量削減目標にも対応した取り組みです。
さらに、近年の肥料価格の高騰という現実的な課題においても、バイオスティミュラントはコスト抑制の一助として期待されています。
持続可能で、安心・安全な農業の実現に向けて──。
次の一手は、バイオスティミュラントです。
1. 自然の力でストレスに強い作物づくり
近年の高温・干ばつ・長雨など、気象の極端化は作物に大きなストレスを与え、収量や品質の不安定さにつながっています。バイオスティミュラントは天然由来の成分で、植物がこれらの環境ストレスを受けた際のダメージを緩和。作物本来の力を引き出し、安定した生育を支えます。
2. 肥料・農薬に頼りすぎない農業へ
肥料価格の高騰や、農薬による環境・土壌への影響が懸念される中、バイオスティミュラントの活用により肥料や農薬の使用量を削減する取り組みが進んでいます。土壌や水質の健全性を守りながら、生産性は維持──持続可能な農業の一歩です。
3. 食味・収量アップの新しい手段
バイオスティミュラントは「守る」だけではありません。光合成の活性化や根張りの促進などを通じて、作物のポテンシャルを引き出し、結果として食味の向上や収量アップにもつながる資材です。既存の栽培技術と組み合わせて、さらなる成果が期待できます。
4. 有機農業・環境保全型農業にも適応
自然由来の成分を使っているため、有機農業や環境に配慮した栽培体系との相性も抜群です。農薬や化学肥料を使わない農法でも活用でき、環境と調和した農業の実現をサポートします。
5. 政策と市場が後押しする次世代資材
日本では農林水産省の「みどりの食料システム戦略」で、化学農薬・化学肥料の使用量を2030年までに大幅削減する目標が掲げられています。欧州を中心に規制緩和と法整備が進み、バイオスティミュラント市場は世界的に拡大中。今後ますます導入しやすい環境が整っていくと見られています。
バイオスティミュラントの定義と特徴
バイオスティミュラント(Biostimulant)は、植物に直接的な栄養を与えるのではなく、「植物自身の機能を高める」ことを目的とした製品群です。主に以下の働きを持ちます。
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植物の生長促進(発芽、根の伸長、光合成活性など)
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乾燥・高温・塩害などの環境ストレスの軽減
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土壌微生物の活性化や土壌環境の改善
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肥料の利用効率向上(肥料の吸収率UP)
バイオスティミュラントの主な種類と成分例
海藻抽出物 |
主な成分・原料:アルギン酸、マンニトールなど 特徴:植物ホルモン様作用で成長を促進 |
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アミノ酸製剤 |
主な成分・原料:グリシン、プロリンなど 特徴:ストレス耐性・代謝促進 |
フミン酸・フルボ酸 |
主な成分・原料:腐植物質 特徴:土壌改良、根の活性化 |
微生物(菌根菌・PGPR) |
主な成分・原料:バチルス菌、トリコデルマなど 特徴:根圏微生物の活性化 |
シリコン系・亜鉛系 |
主な成分・原料:ケイ酸塩、微量要素 特徴:耐病性・耐乾燥性を強化 |
農業現場での活用例(応用事例)
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根の成長促進: トマトやイチゴなどの果樹作物において、発根促進剤として使用されます。
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穀物の成熟不良の防止: 高温環境での稲作における、穂の成熟不良の問題を解決するのに役立ちます。
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干ばつストレスの軽減: ハウス栽培における乾燥ストレスへの対策として機能します。
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有機農業のサポート: 有機栽培において、農薬や化学肥料の代替品として補完的に使用されます。
森六アグリ(森六グループ)は2022年からバイオスティミュラント資材の取り扱いを開始
森六グループである、森六アグリ株式会社(本社:徳島県)は、肥料、農薬、農業関連資材の販売や農業用フィルムの加工、玄米や青果物などの食品原料、ゴルフ用資材等を販売しています。
森六アグリでは、2022年からバイオスティミュラント資材の取り扱いを開始し、アミノ酸やペプチド、有機酸、海藻、微生物などの資材を、農産物、土壌、気候に合わせ提案しています。
農業法人のお客様からは、「作物の食味や収穫量が向上した」という声が寄せられています。