イチオシ製品 高分散カーボンナノチューブマスターバッチ

カーボンナノチューブは、優れた電気伝導(銅の1000倍)、軽さ(アルミの半分)、熱伝導(銅の10倍)などの特徴を活かして、自動車のさまざまな部品に利用されています。ただし、夢の材料と期待される一方で、精度の高い単層のものは非常に高価であり、微細な粒子を人間が吸い込むリスクもあります。

森六ケミカルズは、これらの課題を解決する革新的なソリューションを提案します。

既存の素材に対する圧倒的な優位性

グラフェン、グラファイト、カーボンナノチューブ(以下、CNT)などのカーボン同素体は、機能材として添加することによって、例えば、通電性のない樹脂に電気が流れるようになったり、電気抵抗を持たせれば発熱体として機能させたりすることができます。カーボン同素体の中でも、1990年代に発見されたCNTは加工が難しく、まだ改善の余地が多く残されています。

クモの糸よりはるかに細いひも状の構造であるCNTには、「多層CNT(以下、MWNT:multi-walled carbon nanotube)」と、より精度の高い「単層CNT(以下、SWNT:single-walled carbon nanotube)」があります。比較的低コストであるMWNTは量産が行われていますが、毛玉のように絡み合いやすく、そのまま樹脂などに練り込むと偏りが発生してしまうため、理論上の性能を引き出すことができません。

森六ケミカルズが提案するCNTマスターバッチは、特別な製法を用いてMWNTを一つの方向に揃え、均等に分散させた上で樹脂に練り込んだもの。SWNTと遜色のない性能を発揮する革新的な素材です。お客様のニーズに合わせたマスターバッチとして提供でき、加工性能や安全性にも優れています。

また、油や天然ガスなどの炭化水素を原料として、熱分解法の利用や不完全燃焼させることで製造されるカーボンブラックに対して、触媒反応によって製造されるCNTは、製造時のCO2排出量が少なく、環境負荷を抑えることができます。

自動車分野への活用案1

CNTにはいくつかの優れた特徴があり、工夫次第でさまざまな用途への応用が考えられます。電導性の高さ(銅の1000倍)を活かせば、電源ケーブルやバッテリー、電装品周りの自動車部品への活用が期待できます。

自動車分野への活用案2

電導性を活かして、プライマーを使わない静電塗装や、室内の静電気防除など、静電気をコントロールする技術分野に応用可能です。

自動車分野への活用案3

電磁波を遮断するためにCNTを使用した場合には、電源ケーブルの被覆や、チューブなどへの活用が考えられます。

また、森六ケミカルズの提供するSWNTを利用したマスターバッチは、少量の添加で電導性を発揮するため、透明な通電フィルムも実現することができます。アイデア次第で活用の可能性は無限に広がります。

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