外装部品の樹脂化

樹脂製テールゲートによる軽量化と部品点数削減

地球環境の保全がますます重要性を増す中、自動車にはより少ないエネルギーで、より効率よく人やモノを運ぶ役割が求められています。

そのニーズに応えるため、当社は「金属から樹脂への代替」によるボディの軽量化に挑戦。中でも大型部品である「テールゲート(バックドア)」の樹脂化は10年以上前から研究開発を続け、すでに量産技術を確立しました。軽量化ポテンシャルは従来比で35%以上。部品点数も大幅に削減できます。

金属製骨格に比べて約35%の軽量化

従来型のテールゲートは一般的に、金属製の骨格の内側と外側から、樹脂製のインテリアパーツ・エクステリアパーツによって固定されています。

森六テクノロジーは、骨格を含むこれら全てを樹脂化することにより、大幅な軽量化を実現。

開発事例として金属製のテールゲートと同等の強度を確保した上で、約35%の軽量化を実現できました。

テールゲートの樹脂化は、ボディ全体の軽量化や燃費向上に貢献するだけでなく、荷物の出し入れでテールゲートを跳ね上げる際の負荷が軽減する(開発モデルの場合:約15kg→10kg以下)など日常の使い勝手も大きく改善し、ユーザー満足度の向上へとつながります。

テールゲート一体化で部品点数も激減

テールゲート周辺には多くの部品が集中しています。

特にエクステリア側は、スポイラーガーニッシュやロアガーニッシュなど、リア周りのデザインを彩る数多くの装飾パーツが組み合わされているため、テールゲート全体の樹脂化・一体化により、部品点数の劇的な削減(半減以下)が見込まれます。

インテリア・エクステリアの樹脂部品を幅広く手掛け、ドアライニング(内張り)まで量産できる実績が、森六テクノロジーの強みのひとつ。

テールゲート一体化への基盤となるノウハウと知見を豊富に備えています。

デザインの自由度・完成度が大きく向上

金属外板に対する樹脂外板の優位性は「軽さ」だけではありません。

「鋭角の形状」や「複雑な三次元構造」など、鉄板の加工(絞り・プレス)では難しいデザインも、樹脂であれば容易に実現可能。

尾灯などリヤコンビネーションランプと外板部品の合わせ目などもぴったりと隙間なく、デザインの細部にわたるまでクオリティが高まります。

大物塗装エクステリア部品の生産実績をグローバルに積み上げてきた森六テクノロジーには、厳しい品質テストはもとより、実際の利用環境に関する知見やノウハウの蓄積も十分。

デザイナーのイメージどおりの美しいエクステリアを体現し、長期にわたって高品位に保ちます。

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