コンソール

グローバルなニーズを捉えたコンソール開発

自動車インテリアの中でも特にコンソールは、ドライバーにそっと寄り添い、運転姿勢を支える存在。

アームレストの高さや表皮の感触が心地よさにつながり、運転中の疲労を和らげます。ドリンク類や身の回りの小物を自然な位置に収納し、すっと手に取ることができれば、前方不注意による事故のリスク回避にもつながります。

森六テクノロジーは長年にわたり、世界各地の市場ニーズにマッチしたコンソールの開発を続けています。

技術の特長

  • CAEを活用し、高剛性と軽量化を両立します。
  • ひじかけの角度、表皮のタッチ感など、ユーザーの感性を重視します。
  • 樹脂ヒンジを採用するなど、金属レスでリサイクル性に優れた工法を採用しています。

CAE(Computer Aided Engineering):研究・開発工程において行われる実際の素材を用いた試作品によるテストや実験に代わり、コンピューター上に疑似的に再現した試作品でシミュレーション解析を行う技術。

適用事例

オール樹脂のヒンジ、加飾シャッターなど、特色のあるコンソールを開発および製造しています。

世界中の市場に向けて、小型~大型車、高級車、SUVまで幅広く供給しています。

自動車のコンソールボックス

どんなボトルも収まる昇降式カップホルダー

大小さまざまな容量の飲料缶やペットボトル、コンビニのカップコーヒー、紙パックと、ドリンク容器のバリエーションは実に多彩。

北米では1リットルのペットボトルが一般的に持ち歩かれているなど、国や地域によってもニーズが異なります。

森六テクノロジーの開発したこの昇降式カップホルダーは、さまざまな大きさ、形状のドリンクをしっかり保持できるように工夫されています。

背の高いドリンクの場合は、そのまま軽く押し込めば深さが3段階に変化。ボタンひとつでしなやかに戻る滑らかな操作感を実現しています。

便利で美しい、大型コンソールボックス用シャッター

広汽ホンダの中国専売モデル「Breeze(ブリーズ:CR-V派生車)」には大型のコンソールボックスが装備されていますが、
シャッターを閉めて収納物を隠せば、車内もスッキリ、埃も入らず、走行中に収納物が飛び出すリスクもなくなります。

このモデルでは2色成形の技術でシャッター部を製造。柔らかい樹脂素材で硬い樹脂素材をつなぎ、ジャバラの動きを可能にしました。

シャッター上面はゆるやかなテーパー形状で、装飾性にも優れています。

北米向け「オデッセイ」などにも採用された同様のシャッターは、森六独自のシート貼合技術(MSMシート)で成形しています。

シートを金型にセットした上から樹脂を流し込むこの方法なら、シートの柄を変えてデザインのバリエーションを増やすことが可能です。

さまざまな追加リクエストにも対応

広汽ホンダ「Breeze」の場合、アームレスト内部にUSB給電装置が組み込まれています。

グレードによっては非接触充電器が装備される車両もあり、アームレスト部分の重量が増すことから、カバーの蝶番部にトルクヒンジを採用。

開閉する際に任意の位置で自由に止められるフリーストップ仕様としました(特許取得済み)。

世界中の市場に向け、長年にわたりコンソールの開発・生産を続けてきた森六テクノロジーには、周辺技術の引き出しが無数にあります。

自動運転技術が進展し普及するこれからの時代、車内のリビング化が進んでいく中で、コンソールはどうあるべきか。未来へ向けた提案も行ってまいります。

樹脂ヒンジ

金属部品を使わないオール樹脂のヒンジも手掛けています。組立性はもちろん、リサイクルの観点でも優れています。

写真:金属ヒンジと樹脂ヒンジ
ページトップへ

ページトップ